呼吸の神秘性と魔法、尺八奏者・中村明一さん(講師紹介インタビュー)

講師紹介インタビュー・中村明一さん

「不思議の国のアリス」~叡智の迷宮へようこそ~】に登場いただく講師にインタビューした映像がありますので紹介をいたします。

まずは二人目、『パフォーミング・アリス!』で素晴らしい演奏と、『エキサイティング・アリス!』で、ルイス・キャロルと数学の関係性のお話をいただいた尺八奏者で、作曲家中村明一さんです。こちら2017年に撮影した映像となりますが、日本文化の継承者である中村さんが、いかに「不思議の国のアリス」とかかわるようになったか?それは本講座をみていただくとして、独特の呼吸法のお話をしているので、ぜひご覧ください。

中村さんは若い頃、ニューヨークフィルと尺八の競演を聴いて、尺八という楽器の素晴らしさに感銘を受けたことから、精力的に虚無僧尺八を学び始め、さらにバークリー音楽大学、ニューイングランド音楽院大学院でジャズの即興や作曲などを学びました。

帰国後は、歴史に埋もれそうな虚無僧尺八の楽曲を復刻すべく日本中を訪ね歩く一方で、ジャズやロックなど異ジャンルとの競演を重ね、独自の音楽世界を追求してきました。

そんな特異な活動を通して中村さんは、尺八を演奏する上で欠かすことのできないある<呼吸法>を見出しました。

その呼吸法とは、昔の日本人が普通に行っていたものなのですが、腹式呼吸などとは異なり、心身の安定や疲労回復、集中力や免疫機能の向上などに素晴らしい効果をもたらすことが解明されている『密息』というもの。

さらに中村さんは、尺八の音には、日本語にも見られる、ある素敵な<秘密>が隠されていることを発見しました。 他国の言語と異なり、日本語のすべての音は母音で構成されていることは有名ですが、それは尺八にも通じるそうで、そのことが、ある素晴らしい性質を音の世界に与えるというのです。

日本文化の魅力について、呼吸法の重要性について、改めて深く気づかされ、ワクワクしてしまう、貴重なお話が盛りだくさんです

<プロフィール>>
多数の虚無僧尺八家に師事。米国バークリー音楽大学、米国ニューイングランド音楽院大学院にて作曲とジャズ理論を学ぶ。日本古来の呼吸法「密息」、循環呼吸、「倍音」を自在に操る。外務省・国際交流基金の派遣・海外からの招聘など、世界40か国、150都市で演奏。文化庁芸術祭レコード部門優秀賞(平成11年度・17年度)、第19回松尾芸能賞受賞。作曲家としても活躍し、第18回文化庁舞台芸術創作奨励賞。NHK、ドイツ国営放送、フランスのラヴェル弦楽四重奏団、シベリウスSQ、ドイツのムンク・トリオ、米国のミュージック・フロム・ジャパンなど、各方面より委嘱を受け、作品多数。文部科学省、現行指導要領(中学校指導要領)音楽編作成に携わる。東京学芸大学、山梨学院大学、洗足学園音楽大学大学院、桐朋学園芸術短大、朝日カルチャーセンター講師。日本現代音楽協会会員。
【中村明一HP:https://www.kokoo.com】

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